ジャンル:ステルス、アクション
今回は、Xboxで大いに楽しんだ『HITMAN 3』のVR版である『HITMAN 3 VR: Reloaded』のレビューです。世界中のVRファン同様に胸ときめかせて予約し、わくわくしながら初日にプレイしましたが、正直なところ1時間もプレイせずに返金を申請する結果となりました…。(間違って買う人がいると申し訳ありませんので、ストアリンクボタンは外しました)
項目 | 評価 |
---|---|
総合評価 | ☠ |
インタラクティブ性 | VRではないレベル |
操作性 | VRではないレベル |
リプレイ性 | ー |
日本語ローカライズ | 日本語字幕あり |
独創性 | 普通 |
画質 | 悪い |
ゲーム展開形式 | 単発ミッション型 |
酔いにくさ | やや酔いやすい |
期待を裏切るクオリティ
VRでのプレイ体験として、これまでで最低レベルのクオリティだと感じました。無料のApp Labゲーム以下と言っても過言ではありません。海外では"SHITMAN3"と揶揄されてさえいます…。
インタラクションの不自然さ
何かを拾う際にAボタンを押す必要があり、しかも拾えるアイテムが限られています。通常のVRゲームなら拾いたいものがあれば直感的に手を伸ばして拾いますが、Aボタン表示が宙に浮かんでいればAボタンを押して拾うというVRとは思えない操作感…。倉庫に忍び込み、レンチが棚にあるのでそれを拾っておこうと思ってもインタラクションは決まったものにしか表示されず、手に持つことはできません。言うまでもなく、銃のマガジン交換もボタン操作です。「手はあるけれども、手として使えない」、これがVRとしての最大かつ絶対的な誤りだと思います。
スナイパーライフルの問題点
極めつけは、スナイパーライフルで狙撃する際にスコープを覗くと、目の前が2Dのフラットな画面になる仕様です。これはVRゲームとして致命的な欠陥だと感じました。こういったフラット画面仕様、操作感、グラフィックのひどさであれば、Xbox GamepassをMeta Questの大画面に映してプレイする方がよほどハッピーになれます。
高額な価格設定と不完全な内容
この状態で480円のアーリーアクセス版としてならまだ理解できますが、5,000円近い価格で正式リリースするのは疑問を感じざるを得ません。グラフィックもゲームシステムもVRゲームとしては根本的に破綻しており、修正パッチが当たったとしても大幅な改善は期待しにくいと思います。
まとめ
『HITMAN 3 VR: Reloaded』は、期待していただけに非常に残念な結果となりました。購入を検討されている方は、失望する可能性が高いので注意と覚悟が必要です。