ジャンル:シューティング、CQB
今回は、通好みのセレクトと、リアルな挙動がMeta Quest最高クラスのVRシューティングゲーム『Shotwood』をご紹介します。『Into the Radius』や『Gun Club VR』と並ぶトップクラスの銃の使用感で、リアル系のガンシューティングを求めるならコレはマストプレイの一作です。
項目 | 評価 |
---|---|
総合評価 | ★★★★★ |
インタラクティブ性 | 良い |
操作性 | 良い |
リプレイ性 | 高い |
日本語ローカライズ | 英語のみ(英語字幕有り) |
独創性 | ユニーク |
画質 | 良い |
ゲーム展開形式 | 単発ミッション型 |
酔いにくさ | 酔いにくい |
銃器のラインナップのマニアックさがたまらない!
アサルトライフルには、M4、AKといったノーマルな銃器もラインナップされていますが、サブマシンガンはMP5などではなく、トンプソンとMP40というラインナップ。そして、大口径ハンドガンといえば当たり前になっているデザートイーグルではなく44オートマグというマニアックさ。
ショットガン、スナイパーライフルも揃っており、弾薬によってターゲットの破損具合(威力が低い弾だと頭と胸以外は一発では倒せない)も異なり、リアルな射撃感を味わえます。
また、二丁拳銃というVRならではのプレイや、手榴弾、閃光弾といった爆発物に加えて、バリスティックシールドやカミカゼドローンなどのタクティカルツールまで装備可能です。
銃のリアルな操作感
『Shotwood』の銃のグラフィックは『Into the Radius』と『Gun Club VR』の中間くらいで、金属感はそれほどありませんがクオリティはとても高く、特に薬莢の描写がとても綺麗で、撃ち終わった後に周囲にたっぷり転がる薬莢を眺めるのも楽しみの一つです。
また、『Into the Radius』のようにマガジンに弾を一発ずつ込めることも可能で、ボルトアクションで排莢、装填を繰り返したり、装填済みの銃を少しスライドさせてチャンバーチェックするなどの操作も可能です。もちろん、ボルトの操作が中途半端だと弾も入らず、発砲もできないというリアル仕様です。
ユーモアとシリアスが共存する世界観
ゲーム内の雰囲気はユーモアがありつつもシリアス寄りで、監視カメラ付きのワンルームとシューティングレンジだけの謎の少し不気味な場所でVolunteerとしてキルハウスをクリアして過ごします(ある程度進行すれば、開けられなかった扉を開けて脱出し、ゲームをクリアすることができます)。
キルハウスをプレイする際には、実際に自分の足で駆け回っているような感覚で、四方八方に反応が必要です。『Gun Club VR』のキルハウスがどちらかというとレールシューターっぽいのに対し、『Shotwood』ではより自由度とスキルの必要なCQBプレイが楽しめます。
タイトルの通り、木製のターゲットを撃つ(ターゲットに発射装置が付いており、ターゲットも攻撃してきます)だけですので、ゴアが苦手な方でも大丈夫です。また、威力のある武器ならターゲットを木っ端微塵にできますので、そういうストレス発散が好きな方も不満はないと思います。
スムーズな操作性
プレイヤーの現実の動きがVR内でスムーズに反映されるため、キルハウスでのプレイ中もストレスを感じることなく楽しめます。この反応性の良さは、アクション性の高いゲームプレイにおいて重要なポイントです。Meta Quest3においては120Hzの設定も可能です。(筆者が試したところ、90Hzとそこまで違いは感じませんでしたが)
完全に英語だけながら全く問題なし
英語の字幕は表示されるものの、日本語ローカライズはされておらず完全に英語のみです。しかし、意味がわからなくてもとりあえずシューティングレンジをクリアしていき、閉じられたドアを通り抜けられれば最後にストーリーが全てわかります。むしろ英語がわかっていても、ストーリーは最後までわからないはずです。また、このゲームに興味を持つ人は筆者のように銃で遊ぶのが目的だと思いますので、ローカライズの有無は全く問題ないでしょう。
リプレイ性も抜群の隠れた名作
Meta Questでの銃の使用感においては最高レベル、キルハウスも様々なクリア条件が設定されていたり、敵の配置をランダムにするモードもあり、半永久的にプレイ可能なりプレイ性。ストアでは埋もれてしまっている『Shotwood』ですが、もしこのレビューをご覧になったガンマニアの方がいらっしゃれば、絶対に購入してみてください。
まとめ
『Shotwood』は、銃のリアルな使用感と高い没入感を提供するVRシューティングゲームです。ラストまでクリアすると、「なんてこった!」「こういうことだったのか!」とストーリーとシチュエーションが初めて理解でき、驚きのラストシーンが待っています。銃にこだわりのある方や、リアルなシューティング体験を求めている方にはぜひおすすめしたいタイトルです。