ジャンル:剣戟、格闘、魔法、ファンタジー、RPG
物理演算ベースのリアルな戦闘と豊富なMOD対応で、アーリーアクセスのβ版から数年間にわたり絶大な人気を誇ってきた『ブレイド&ソーサリー:ノマド / Blade & Sorcery: Nomad』。ついに「クリスタルハント」モード実装の正式版がリリースされました。早速プレイしてみたところ、『ドラゴンクエスト』の世界に入り込むようなゲームに仕上がっていましたので、ファーストインプレッションをレビューしたいと思います。
項目 | 評価 |
---|---|
総合評価 | ★★★★★ |
インタラクティブ性 | 良い |
操作性 | 良い |
リプレイ性 | 良い |
日本語ローカライズ | 日本語字幕 |
独創性 | ユニーク |
画質 | 良い |
ゲーム展開形式 | オープンワールド型(クリスタルハント)、サンドボックス型 |
酔いにくさ | 普通 |
2024年10月29日、待望のVRアクションRPG『ブレイド&ソーサリー:ノマド』が正式版としてリリースされました。本作はサンドボックス形式の自由度とアクション性が魅力ですが、正式版となったことでその魅力がさらに進化。この記事では、アーリーアクセス版との違いやグラフィックの向上、新機能などについて最速レビューをお届けします。
大幅にグレードアップしたグラフィックの進化
正式版でまず目を引くのは、画質の大幅な向上です。Meta Quest 3 / Meta Quest 3Sに最適化されたのか、ローディング画面の時点から文字もオブジェクトもはっきりと見えるようになっており、アーリーアクセス版で感じられたぼやけた印象は完全になくなりました。
また、見慣れた海辺の風景もまるで別ゲームのように感じられ、グラフィックとしては『アサシンクリードネクサスVR』に近いレベルにあると感じます。開発者の予告どおり、海の表現も大幅に改善し、プレイヤーが海を泳いで海中のアイテムを拾うことができるなど、アクティブな探索も可能。これまで以上に壮大で美しい世界も楽しめる作品に仕上がっています。
アドレナリン全開!何でもありの格闘
そして、なんでも武器にでき、どんな闘い方もできる魅力は正式版でも健在。
Modを導入しなくとも剣や魔法の杖といったRPGのオーソドックスな武器だけでなく、農具用のフォークや浜辺におちているボートのオール、椅子(椅子の脚をうまく使えば敵の武器を絡め取ることさえ可能)、机、樽、壁や床に至るまで、格闘センス次第で何もかもを武器にできます。
おバカプレイからゲリラ戦、剣豪気取りとなんでもありの闘いを楽しめますよ!
本日リリースのMeta Quest版『ブレイド&ソーサリー:ノマド』
— 仮想遊士 (@Msfs2000J) October 29, 2024
なんでもありの闘いはダントツの楽しさです!
「勇者」気分で剣と魔法の世界をVR冒険!『ブレイド&ソーサリー:ノマド』正式版ついにリリース!https://t.co/MFn7FwRyhl#VR #VRゲーム #MetaQuest #MetaQuest3 #MetaQuest3S #RPG pic.twitter.com/Z88eEKMmgd
広大なマップと中世ヨーロッパ風の世界観
本作のもう一つの魅力は、広大なマップの導入です。これまでのサンドボックスモードやダンジョンモードとは異なり、正式版では古代遺跡の荘厳さや中世ヨーロッパ風の自然描写が緻密に作り込まれており、まるで『ドラゴンクエスト』などの剣と魔法のRPGの世界に入り込んだかのような没入感が味わえます。
Meta Questの『ブレイド&ソーサリー:ノマド』待望の正式版がリリースされたので早速プレイしていますが、グラフィックはかなり向上、マップも広大かつ中世ヨーロッパ感が漂います
— 仮想遊士 (@Msfs2000J) October 29, 2024
変なモノに手を出すと養蜂用の巣箱で襲われました…😅#VR #MetaQuest3S #MetaQuest3 #VRゲーム #ファンタジー pic.twitter.com/KKvovL4NHc
さらに、従来のサンドボックスだけでなく、冒険や探索が楽しめるクリスタルハントモードも搭載され、どちらのモードを選択する際にも初期スキルを設定できるシステムが追加されました。筆者は格闘系のスキルを選択しましたが、プレイスタイルに応じて多彩なスキルを選べるのも魅力です。
また、このスキルはゲーム中で集めるクリスタルを使ってスキルツリーをアップしていき、様々な技や魔法を習得していけるようです。
Meta Questの『ブレイド&ソーサリー:ノマド』正式版では、ゲームスタート時にスキルを選択するようになりました
— 仮想遊士 (@Msfs2000J) October 29, 2024
クリスタルハントでは集めたクリスタルでスキルツリーをアップグレードしていけます#VR #MetaQuest3S #MetaQuest3 #VRゲーム #ファンタジー pic.twitter.com/o09RrOHRXW
RPG要素が強化された武器購入システム
正式版では武器の入手方法も進化。倒した敵から奪うだけでなく、武器屋が存在し、店員(といっても「男爵」、笑)から直接購入が可能です。実際に武器を手にとって選び、店員とやり取りをすることで、まるでRPGの世界でショッピングをしているような没入感が生まれ、冒険のリアリティが増しています。
Meta Questの『ブレイド&ソーサリー:ノマド』正式版は武器屋で武器を購入する仕組みです
— 仮想遊士 (@Msfs2000J) October 29, 2024
サンドボックスのみのアーリーアクセス版とはだいぶゲームの雰囲気が変わりました#VR #MetaQuest3S #MetaQuest3 #VRゲーム #ファンタジー pic.twitter.com/WWxibAhCQE
グラフィック向上による鮮明なゴア表現とその設定オプション
『ブレイド&ソーサリー:ノマド』といえば、ゴア表現(出血表現や四肢切断など)も話題の一つですが、正式版ではグラフィックの進化によりさらに鮮明に描かれています。血の色もより鮮やかで、出血量が増えたように感じるため、この点は好みが分かれるポイントかもしれません。
ただし、出血表現や四肢切断のエフェクトはオプションでオフにすることが可能なため、苦手な方も安心してプレイできます。ユーザーの好みに合わせてカスタマイズできる点も、より多くのプレイヤーが楽しめる配慮として嬉しいポイントです。
地味に嬉しい完全日本語字幕対応
今回の正式版アップデートで驚いたのが、最初から日本語で表示されたことです。また、日本語の字幕もアーリーアクセスの時とは違い、設定内容やセリフなどもほぼ違和感がない字幕になっています。今のところは文字化けなども見当たりませんので、多くの日本人プレイヤーもストレスなくプレイできます。
まだ見ぬ冒険への期待を膨らませて
筆者は現在、武器購入まで進めた段階ですが、広大なマップや緻密に作り込まれた世界を歩き回るだけでもワクワクが止まりません。正式版は、新たなマップでの探検やエキサイティングな戦闘が期待できる仕上がりとなっています。
『ブレイド&ソーサリー:ノマド / Blade & Sorcery: Nomad』の正式版は、アーリーアクセス版で好評だった、極めて自由度の高いサンドボックスとMod要素に加え、グラフィックの向上やRPG的要素が追加され、より一層進化しています。まだ筆者の冒険も始まったところですが、すでにかなり期待できる内容ですので、これからの冒険に胸を膨らませてプレイを続けていきたいと思います。