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カンフー映画・格闘技ファンならマストプレイ!『Dragon Fist: VR Kung Fu』徹底レビュー

カンフー映画愛あふれるVR格闘ゲーム『Dragon Fist: VR Kung Fu』

ジャンル:格闘、スポーツ、アクション

今回は、実際の格闘技経験を持つ筆者が、カンフー愛に満ちた『Dragon Fist: VR Kung Fu』をレビューします。

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項目 評価
総合評価 ★★★★★
インタラクティブ性 普通
操作性 良い
リプレイ性 高い
日本語ローカライズ 日本語字幕有り
独創性 ユニーク
画質 良い
ゲーム展開形式 単発ミッション型
酔いにくさ 酔いにくい

カンフー映画へのオマージュ満載

『Dragon Fist: VR Kung Fu』は開発者の方自身がカンフーなどの武術に取り組まれており、ブルース・リーやジャッキー・チェンの70年代カンフー映画、ジェット・リーの映画(『少林寺』や『スピリット』)へのオマージュが込められたゲームです。キャラクターだけでなく、マップもカンフー映画によくある飯店(居酒屋)や武館(道場)のような場所がいくつもあり、カンフー映画が好きな人は懐かしみながら楽しめるでしょう。また、木人のミニゲームなどでも「カンフー感」を存分に味わえます。開発者の深いカンフー愛が随所に感じられます。

豊富な対戦相手とリプレイ性の高さ

プレイヤーキャラとしても対戦相手としても選べる数十人の個性あふれるキャラクター

対戦相手の個性や技・動きは、酔拳などの様々なカンフーはもちろん、ボクサーや空手家など、多彩なスタイルのファイターが数十人存在しており、その他の格闘系ゲームと比べると『Dragon Fist: VR Kung Fu』がダントツで豊富です。直線的な動きの相手もいれば、曲線的な動きの相手もいるため、さまざまな闘い方を楽しめてリプレイ性は非常に高いです。特に酔拳等は変則的な動きが多いため、本当に闘いにくく、逆に言えばとても楽しめます。

ファイターごとの特徴とプレッシャーポイントシステム

前述の豊富なファイターは長所や短所もそれぞれ兼ね備えている上に、必殺技のようなものもそれぞれのファイターに設定されています(酔拳ならひょうたんからお酒を飲んだり、笑)。対戦相手としてだけでなく、プレイヤーも好きなファイターを選べますので、自分のファイトスタイルに合わせたファイターを選ぶことが可能です。また、カンフー、中国武術らしいプレッシャーポイント(急所を攻撃する)のシステムも実装されていたり、発剄のように掌打で相手を吹っ飛ばしたり出来るのもこのゲームならではのポイントです。

細かい設定や魅力的な武器システム

武器での闘いもアルファ版として実装(画像は空手道のサイ)

『Dragon Fist: VR Kung Fu』では、これまで述べたようなアーケードゲーム的なプレイもさることながら、かなり細かい設定で好みの難易度やリアルさに変更することが可能ですので、設定次第ではリアル系の格闘ゲームとしてもプレイできます。

また、2024年10月現在ではアルファ版ですが待望の武器モードがリリースされており、カンフーの剣だけでなく、ヌンチャクやサイなど、多様な武器が存在します。開発者の方によると、棒やその他の武器類も実装予定とのことで、今後の武器システムの拡充も楽しみです。

MRでの高い現実感

このゲームはMR(Mixed Reality)モードもかなり優れています。その他の格闘ゲームでは部屋の壁が無視されて表示されたりしますが、『Dragon Fist: VR Kung Fu』の場合は実際の部屋の壁もきちんとシミュレートされています。部屋の中でしか相手が移動しないため、現実感が非常に高く、その狭い範囲で回り込んだりという技術も必要となり、とても良いMR格闘体験を楽しめます。

オンラインマルチプレイ対戦も

マルチプレイは格闘系VRの中では好評のようで、格闘感も良いようですが、残念ながらこのゲームに限らずプレイヤーが少ないようです。アメリカなど特定の地域のサーバには多少のプレイヤーがいますが、アメリカでもDiscordで誘い合わせてマルチプレイというのが多く、特に日本から参加しようとするとPingがとても高いため、日本のサーバで知り合いとプレイするのが現実的かもしれません。

運動量とフィットネス効果

運動量としては、スティック移動が多い上に攻防のたびにある程度間合いをとって見合う展開になるため、VRボクシングゲームの代表格『The Thrill of the Fight』ほどではありませんが、それなりに汗をかけます。特に木人は本気でタイムアタックしていると、かなりの運動量になるので、フィットネス目的にも良いと思いますよ。

開発者の熱意とアップデート

開発者自らがDiscordのコミュニティに積極的に参加し、フィードバックや要望を取り入れながら、頻繁にアップデートを行っています(筆者のオプション設定提案も採用されたことがあります)。とても良いアップデートを頻繁に行われていますので、今後のゲームの発展もおおいに期待できます。

日本語ローカライズについて

日本語のローカライズは一応されていますが、AI翻訳のようで少しおかしい部分があります(「Fight!」を「戦い!」と翻訳するなど、意味はわかりますが😅)。しかし、英語でも難しい言葉はほぼないので、英語のままでプレイする方が雰囲気的には良いかもしれませんし、英語でも全くプレイに支障はありませんので安心してプレイ可能です。

まとめ

『Dragon Fist: VR Kung Fu』は、カンフー映画への愛が詰まった素晴らしいゲームです。豊富な対戦相手や高いリプレイ性、MRでの高い現実感、そして魅力的な武器システムなど、このゲームならではの魅力がたくさんあります。開発者の積極的なアップデートにも期待できますので、カンフー映画ファンや格闘技好きな人には、自信を持っておすすめできるゲームです。

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補足

ハンドストラップ付きのコントローラーカバーを使うと、コントローラーを握らずにプレイできますのでこのゲームをより快適かつ安全に遊ぶます。