ジャンル:ロボット、SF、アニメ
今回は、VR映画界過去最高とも思えるVR映画『機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影』のおまけ的なコンテンツを発売初日にファースト世代の筆者がレビューします。
項目 | 評価 |
---|---|
総合評価 | ★★★★★ |
インタラクティブ性 | 普通 |
操作性 | 普通 |
リプレイ性 | 普通(映画本編だけで1時間半程度のボリューム) |
日本語ローカライズ | 日本語音声・日本語字幕有り |
独創性 | ユニーク |
画質 | 最高 |
ゲーム展開形式 | VR映画 |
酔いにくさ | 酔いにくい |
意外とガンダムっぽいモビルスーツ戦を展開できる「MRバトル」
筆者自身、『機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影』のPVで見る限りでは「MRバトル」は子供のプラモ遊びのように感じ、まったく期待していなかったものの、いざプレイしてみると意外なことにコントローラで操縦するロボット、戦闘機ゲームとは一味違う楽しさを実感しました。
360度から敵モビルスーツの攻撃を受けたり、サザビーのファンネルに囲まれたりという状況で敵の位置や攻撃を主観視点で把握するのはそれこそニュータイプでもないと不可能ですが、この視点で、なおかつ自分の手でモビルスーツを掴んで動かすという直観的なプレイスタイルのおかげで、筆者のようなオールドタイプの旧人類でも敵の位置や迫りくるビーム、ミサイルなどの状況を把握してスマートに戦うことが可能です。
シンプルながら戦略性もあり、カジュアルに楽しめる「MRバトル」
「MRバトル」は一戦一戦、異なるモビルスーツを操作する形のミッションが準備されており、各ミッションをクリアすれば次のミッションに進めるという形です。最初のミッションではRX-78初代ガンダムを、2つ目のミッションではνガンダムを用いて戦います。
1ミッションが5分もかからない程度で、なおかつ普通のVRゲームのような広いプレイスペースを要しませんので(1m四方あれば十分でしょう)、気楽に気分転換程度にサッとプレイできるのも魅力です。
その一方でシンプルながらも、追尾してきた敵のミサイルを空間に浮かんでいる隕石の裏に回り込んで回避したり(ミサイルは隕石に当たると爆発します)、慣れてくればきっとニュータイプのような挙動で敵モビルスーツや、ボスキャラモビルスーツを撃破できることでしょう。
ギミックにもMRならではのこだわりを感じる「MRギャラリー」
『機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影』の「MRギャラリー」モードでは、自室に表れたどこでもドアのような入口を通り抜けると、モビルスーツの格納庫にシームレスに移動し、実物大で選んだモビルスーツを様々な位置から眺めることができます。
設置されたモビルスーツは、これも映画本編同様にアニメタッチかつ3Dで表現されており、ガンプラや実物大ガンダム立像とはまた違う雰囲気ですが、特に映画本編の主要モビルスーツなどはコックピットにパイロットの名前のデカールが貼られているなど、丁寧に作られています。
肩の上に移動することも可能ですので、よくロボットアニメで肩に子どもを乗せて移動したりする場面がありますが、こんな高さで揺れ動くロボットに乗るなんて到底無理だと実感します。(笑)
筆者としては好きなポーズを付けて撮影したり、(操縦できなくても)コックピットに乗れたりするとより嬉しいですが、バーニアの噴出孔をじっくり眺めたり、好きなところから好きなだけ眺められますので、おまけコンテンツとしては十分楽しめるのではないでしょうか。
まとめ
『機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影』は、これまでの常識を覆すVR映画作品の上に、ガンダムやアニメの世界に入り込みたい、ガンダムのコックピットに乗ってみたいという夢を実現してくれました。このクオリティで2,800円の価格は、Meta Questを持っていて、一度でもガンダムが好きだった人には絶対に体験して欲しい作品です。
日本の有名アニメが実写化されたりゲーム化されると、がっかりすることが大半ですが、『機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影』に関してはよくあるIP商法ではなく、完全に日本のガンダム制作陣がしっかり取り組んでいることがわかる良作です。オープニングのメニュー画面でさえ、部屋の隅々まで歩いてよく探せば「隠れハロ」が潜んでいたりと、制作陣のガンダムシリーズへの思いがしっかり伝わってきます。
筆者は予約販売なので10%引き程度で購入しましたが、下記のリンクからなら15%引きで購入できるはずです。もちろんMeta Questの返品規約に沿っている限り、返品も可能ですので、少しでも興味を持たれた方は是非プレイしてみてください。